媒介契約が済むと、いよいよ売却活動の開始です。 売却活動が始まると、週末を中心に購入検討者が内見に来るようになります。その時にバタバタしなくてよいように、事前に準備をしておきましょう。
1. 売却活動のための事前準備
不動産を売却するということは、いつもの住まいが購入検討者に買っていただく「商品」になるということです。 商品の魅力を引き出し、効率的な売却を行うためにも以下の準備を行いましょう。
第一印象を良くする工夫
購入検討者が見学に訪れた際に、住まいに魅力を感じてもらえるよう事前に準備を行っておきましょう。部屋の状態は購入希望者の決断を大きく左右します。ちょっと手間をかけるだけで、第一印象は大きく変わります。
■室内のクリーニング
まず始めに行いたいことは室内のクリーニングです。水回りは特に汚れが目立ちやすいので早めにとりかかりましょう。
ポイント
- キッチン・バスルーム・洗面所・トイレの清掃
- 床・壁面・窓等の清掃・補修
- 物入・押入内部の整理・清掃を行い、スペースを空けてすっきりさせる
- (和室がある場合)障子の破れ、はがれの補修
■部屋を広く見せるよう片づけ
部屋を広く見せるには、物をできるだけ少なくすることが一番です。無用なものは思い切って処分して整理整頓を行えば、ぐっと部屋が片付いた印象になるでしょう。
ポイント
- 無用なものは思い切って処分する
- 整理・整頓を行う
■庭の手入れ
- 無用なものは思い切って処分する
- 整理・整頓を行う
■庭の手入れ
一戸建てやマンションの1階で庭がある場合は、庭の手入れも行っておきましょう。 きれいな庭が演出できれば、購入検討者の検討意欲も高まるでしょう。
ポイント
- 雑草の除去
- 樹木の剪定
効率的な売却活動のために
売却活動が始まったら効率的な売却活動を展開するためにも下記のような点に留意しましょう。
■売却活動のための調整・手配
効率的な売却活動を行うために、売却活動中、できる限り週末は予定を空けておきたいものです。
ポイント
- 週末予定がある場合は、事前に担当者に知らせておく
- 空き部屋の場合は、電気が使えるようにしておく
2. 案内やオープンハウスの当日
いよいよ購入検討者が見学に来ます。見学の際には気持ちよく見学してもらえるように準備をしておきましょう。
玄関
玄関は、見学時の第一印象を大きく左右します。 売主様の配慮を感じられる状態にして、購入検討者を迎えましょう。
ポイント
- 門から玄関まで、ポーチ、たたき等の清掃
- 玄関の靴、サンダルなどを下駄箱へ入れ、整理しておく
リビング・ダイニング・居室
見学のメインとなるリビング・ダイニングは、明るく快適な室内を演出しましょう。特に寒い冬場、暑い夏場など、購入検討者がゆっくりと快適に見学できるように室内の温度を適温に保っておくことも心がけましょう。
ポイント
- カーテン・ブラインドはすべて開け、部屋の電気は全てつけておく
- 換気を行い、不快なにおいがないかチェック(ペット、たばこ、子ども部屋など)
- 雰囲気を出すために、できれば花(生花・造花・ドライフラワー)、観葉植物、絵などを飾る
- 快適な室温にしておく
水回り(キッチン・トイレ・バスルーム・洗面所など)
水回りはどうしても生活感が出てしまうところです。 いかに生活感をなくして、「商品」として見せられるかがポイントです。
ポイント
- キッチンの皿洗いは済ませ、食器棚にしまっておく
- テーブルまわりの小物・調味料を整理しておく
- 洗面所・トイレのタオルをきれいな物に取り替えておく
その他
ゴミを出しておくことはもちろん、可能なかぎり物を減らして収納しておくようにしましょう。勝手口・バルコニーがある場合は、サンダルの用意をしておくと見学時にバタバタせずにすみます。
また、購入検討者から質問があればできるだけその場で返答ができるように、不動産に関する資料や設備機器の仕様書・説明書などを準備しておきましょう。
ポイント
- ゴミを出しておく
- 洋服、ふとん、洗濯ものなどはすべて取り込んで収納しておく